ゆめほん雑記
2008年04月22日(火曜日)
日本の歴史の中では何度か海外文化の激しい流入期があって、その後内部消化していくという繰り返しがあるようだ。例えば奈良の仏教伝来、戦国の南蛮文化伝来、江戸末期の黒船来襲、昭和の米国占領などの激しい海外文化の流入とともに人々の価値観が大きく変転し、混乱とともに前の時代を古臭いもの、時代遅れのものと切り捨てようとしてきた。
さて明治維新以来の西洋かぶれは、追いつけ追い越せのもと、江戸の伝統文化の破壊に走った。寺院を破壊し、逆に天皇制復活のため神社を強調した。歌は三味線や太鼓ではなく、オルガンやラッパの西洋音楽になった。あらゆることで強力に改革を進め、やがて世界列強と肩を並べた日本は、連合国に見事なまでに破壊された。今度は軍国主義否定の一本槍。すべてを軍部に責任をおしつけ、もはや軍隊を持ちませんとまで言った。
右に左に(左右というのも変だが)大きく揺れる日本。けれどそれぞれの時代が分断されているわけではない。父の父の父は明治、その父は江戸時代に生きている。まるで別物のように扱われて、戦前と戦後、明治と江戸が教科書では分かれている。明治以降は事実上教えないということもあった。まだ歴史的評価が確定していないとか、授業時間が足りないからとかいう理由で。
時間はつながっている。何代か前の祖先は浮世絵を買っていたかもしれないし、描いていたかも知れない。あるいは歴史上の事件や人物は親類かもしれない。戦争で多くの記録がなくなったとしても事実は事実だ。歴史をもう少し大きな流れとしてもう一度見直す必要があるのではないか。



2008年03月27日(木曜日)
花見

春を感じさせるものは、花たち。まず沈丁花の香りがどこからともなく流れてきて、あれ、もうそんな季節かと思わせる。梅が咲いて、桃、水仙、菜の花、こぶしやもくれんが咲いて、ゆきやなぎが白くなって、桜がいっせいに咲いて、足元にはつくし、すみれ。そして公園にはれんぎょうの黄色。庭先にはかいどう、ぼけ。覚えきれないほどの花が春を告げる。順々に。でもこの先はもうよくわからない。五月後半になればバラだろうか。毎年1週間程度のズレはあっても正確に咲きそろうというのは、やはり不思議な気がする。日暮里舎人ライナーが開通し、日暮里駅前の再開発が急ピッチで進み、駅周辺が大きく変貌した。折よく桜は満開、春は何か期待を抱かせる。下町には個人の庭がほとんどない。そのかわり、家のまわりに所狭しと緑を置いている。思い思いの花が春を主張している。
この路線に舎人公園がある。日比谷公園の十倍の広さがあるという。バードウオッチング、バーベキュー、サッカー、テニス、ランニング、散歩、釣りする人、凧揚げマニア、いろんな人が楽しんでいる。都会の緑は人工的なものだが、時が経つほどになじんでくる。やはりどうしても必要なものなのだろう。今年の花見は、千鳥ヶ渕、飛鳥山、それとも井の頭公園、上野? 




2008年01月28日(月曜日)
スポーツもいいね

マラソンの福士加代子の健闘は、まるで映画の感動シーンを観ているようだった。独走をしていた福士が30キロすぎに足がいうことをきかなくなり、後続につぎつぎと抜かれた。それでも必死に走る彼女を応援団と化した沿道の観客が一緒に走る様子がライブで延々と放送された。なんども転ぶ福士、とめようと並走する監督。そして、がんばれ、がんばれという大声援のなかをついにゴール。いったいこれはなんなんだ。なんだったんだ。オリンピックの代表にはもちろんなれなかったけれど、この感動はなんなんだろう。
同じ日、朝青龍と白鵬が激突。こちらもお互いに一歩も引かず、がっぷりの力相撲だった。休んでた横綱には負けられないという意地が、白鵬にはあった。その休んでた朝青龍がもしそのまま優勝していたら、後味が悪くなっていただろうから、少しほっとしたということだろう。悪ガキをちょっと懲らしめたというところ。それにしてもモンゴルは強い。大相撲は国技だなんていってられない時代がきている。




2007年12月11日(火曜日)
身分のへだてなくお天道さまは昇ってくる

調子やリズム、うんちくやだじゃれ、激しさや優しさ。ことばが喜怒哀楽や心情をどう表すかは、古くから多くの人が追求してきたことに違いない。時代に敏感な人たちは、流行語をつくり、あやつる。やがて時が次の時代のことばをまたつくる。残るものもある。いくらか意味を変えるものもあるが、ことばが意味を集め、時代の衣を着て、重みをつけていく。
歌舞伎という伝統芸術の中で、ことばは鍛えられ保存されて、ごく自然に提示される。珠玉のことばの宝庫らしいというのが、歌舞伎初体験の印象でした。幕の内弁当を食べなかったのは失敗でした。




2007年09月26日(水曜日)
熱帯化なのか

ことしはやけに暑いね。外を歩いていても、いつのまにか日陰を選んで歩いているけど、汗が吹き出て止まらない。こうなると気持ちいいくらい暑いねって食堂のおばちゃんが叫んでいた。夏は暑い方がいいに決まっているけど35度だ36度だというのはさすがにつらい。気がつけば赤とんぼが飛んでいるんだ。そうか、秋が近くに来ているのか。もう少しの辛抱か、それもちょっとさびしいかな。なんてわがままだね。



2007年08月15日(水曜日)
求む政治家

 台風だ、地震だ、放射能だ、と災害が切れ目なくやってくる。台風がなんどやってきても、十分な対策はとれない。地震がなんど起きても、倒れない家はつくらない。地震で古い家が倒壊したというけれど、木造の古い建築物が千年も倒れないということもある。古いからだめということでもないのだ。経済事情優先、倒れない家はほしいけれど、そんなにお金はかけられない。だが手抜き住宅、手抜きマンションでなければ、重大な損害を受けない建物が建てられるようにしなければいけない。
 台風の通り道日本、地震国日本だというのに、大きくは変わらないのはなぜ。そもそも原発は安全だから、放射能事故は想定外。なんていうのも、なんだか変。みんなで、なんとなく手抜きになっていないか。なんとかなるさと思っていないか。いつでもやってくる災害を、たまたまちょっと運が悪かったと思おうとしていないか。誰しも目先のことしか考えられないとはいうものの、北朝鮮だ、海外派兵だ(平和貢献だ)、核武装だ、ということにはエキサイトするけれど、それより身内の安全を守る展望を語る政治家がほしい。学者や研究者や技術者は大勢いる。必要なのは未来展望と実行力ということになる。



2007年07月26日(木曜日)
台風

海の日は大荒れでしょうか
台風4号が近づいています。九州は10日以上も前から豪雨が続いているなかでの台風接近は気の毒としか言いようがない。どうやら列島縦断になりそうというのも不気味です。海の日の関東も荒れそうです。以前、原爆の平和利用ということで、台風の進路を原爆を使って変えようという議論がありましたが、なんとも暴論でした。シベリアとアラスカの間のベーリング海峡を原爆を利用して埋め、陸続きにして北極の冷たい水が太平洋に入らないようにすれば、ツンドラ地帯が暖かくなり、豊かな穀倉地帯に変えることができるという理論もありました。実行されなくてよかったです。
原爆こそ使いませんでしたが、豊かな農地を夢見た大規模な灌漑工事や運河などの結果、アラル海の水は大きく干上がり、逆に大規模な塩害を引き起こしています。自然改造は姑息な人間の知恵を大きく超えることがあります。目先の利益だけで動いては危険だということでしょう。地球の歴史45億年の間にできあがったバランスを変えているのが人類です。その影響もまた受けることになります。



2007年07月13日(金曜日)
年金と校正

 年金問題では、次々と問題が出てきて、いったいどうなっているんだろうとあきれるばかりだ。手書きの原本からコンピューター化するときには、まだカタカナ入力の時代だったので、漢字の読みが不明のときは適当に読んで入力したとか、内容の確認など二の次で、何件処理すればそれでよいということだったとか。入力が済んだら原本は廃棄したとか。二つ以上の年金番号を統合しようとしたら、人名が入力ミスで同一人と認められないとか。しかも本人がそれを証明しなければいけないなんてばかげている。なんてずさんないい加減な仕事ぶりなのだろう。
 校正を本業とする私たちにすれば、真剣に原稿と照合してもまれにもれることもあるもの。それをまともに校正もしないで、責任をなすりつけるのは許せないこと。いったいだれのお金だと思っているんだ。長い間正直に払い続けた人のお金を何だと思っているんだ。
 校正の重要さをあらためて感じ、あとでこんな恐ろしい結果を招かないようにと、我が身を振り返るばかりだ。それにしても皆さん、もっと校正にお金をかけてくださいね。



2007年06月13日(水曜日)
殯(もがり)


 西暦672年の壬申の乱で勝利した大海人皇子は翌年即位して天武天皇になった。686年9月、その天武天皇が亡くなると十日ほどかけて庭に殯宮(もがりのみや)が造営された。天武天皇の棺を納め、皇后はここで2年2か月に及ぶ喪に服したという。
 蘇生を願いつつも、死者の霊魂をおそれ慰めたのだ。死を確認すると本葬、埋葬した。現代では、短い時間ではあるが、通夜として、火葬埋葬する前に遺族が死を看取るという儀式が残っている。
 縁のある人が、徐々に再び神の世に、あるいは大自然のなかに吸い込まれていく過程を理解するためには時間が必要なのだ。
 羽田健太郎さんが亡くなった。才能もサービス精神もある音楽家だった。長くクラシック音楽愛好者はマニアックで高貴な空気を大切にしていたが、これを広く親しみやすいものにした功績は大きい。それにしても突然の訃報だった。



2007年05月11日(金曜日)
ソメイヨシノの寿命は50年だそうです

新宿御苑によれば、桜にもいろいろあるようです。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエサコンノサクラ、ベンドノ、オオシマザクラなどが咲き誇っています。色で言えばピンクから白、うす黄色や、うす緑、赤色の鮮やかなものもあります。一重、八重咲きの違いもあります。シダレザクラのように百年を超える長生きの桜もあります。桜に対する思いもいろいろですが、開発などで伐採の話が出るとたちまち反対運動が起こります。桜には春のよろこびが凝縮されているのでしょうか。よろこびをつぶさないでほしい。そんな人たちの思いが桜を増やして守ってきたのです。伐採を免れた仙川駅前の桜の下では、桜を守る会の人たちがコンサートを開きました。日暮里駅前の再開発では、一部の桜が移転しましたが、残った桜が満開になりました。再開発が終われば、移転した桜も戻ってくることになっています。


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