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宗派を超えた・やさしいPC法話

精霊まつり

沙門瑞雲  

今年もお盆の時節になりました、お盆にはお精霊さまをお迎えしておまつりします。

お盆のおまつりの仕方については、地方によって、さまざまなかたちがあるようですが、それぞれの家にご先祖さまの精霊を迎えて、家族みんなで飲食供養し、そしてお盆の数日を共にすごしていただき、お送りする、精霊まつりの基本は同じです。

ご家庭にはお仏壇があって、ご先祖さまを日常おまつりしているわけですが、お盆にはあらためてお精霊さまとしてお迎えします。そしてお盆の精霊棚を設けてねんごろに供養します。お盆は古来からの精霊まつりが、仏教伝来とともに、お盆行事としておこなわれるようになったのだと、いわれています。

高度経済成長の時代を経て、日本の家族構成が核家族化してきました。そして近年は個の生活者も多くなり、神棚や仏壇のない家庭も多くなりました。 朝な夕なに仏壇や神棚におまいりする、おじいさん、おばあさんの姿はありません。「神さま、仏さま、ご先祖さま」と手を合わす後ろ姿に自然にふれて育った子供達は、何処へ行ってしまったのでしょうか、「精霊まつりも古くさい慣習として」あふれるものの豊かさの中に消え去ってしまうのでしょうか。

お盆には、お精霊さまをお迎えして、おまつりします、お精霊・ご先祖さまとの心のふれあいによって、その一時、なぜかとてもやさしい気持ちを取り戻すことができるのです。

そのやさしさこそ、忘れかけていた、清らかで、涼しげな、そしてあたたかい、だれもがもっているやさしさなのでしょう。