宗派を超えた・やさしいPC法話

愛 語

安達瑞光

人間とチンパンジーとは、遺伝子レベルではたったの1パーセントのちがいがあるだけだそうですが、二本足歩行により手が自由に使えるようになり、他の霊長類と比べて急速に悩が発達し、文化が進展しました。

動物たちはそれぞれの方法で意思の伝達をしていますが、言葉を使って意思の疎通をはかるのは、まさに人間らしいところでしょう。

多くの動物が生存する中で、笑うというのはこれも人間だけでしょう、チンパンジーやゴリラにしても、感情のこまやかな表情があるものの、笑うこと、笑顔の表情があるとは思えないから、笑顔で語れることも、人間らしさに加えたい。だから、笑顔で人に接することができない人、笑顔でやさしく語れない人は、人間らしさを失ってしまったヒトなのかもしれません。

慈悲の心から発露する言葉が大切であります、この言葉を愛語と言います。愛語とは、やさしい言葉であり、口先だけの言葉ではなく、慈悲すなはち、情け、あわれみ、いつくしみの心からほとばしり出てくる、親しみと思いやりのある言葉です。愛語は他の人の心を歓喜させます。

他の幸せを願う行ないを布施と言いますが、愛語も笑顔も布施行です。慈悲の心から発露する愛語も笑顔も、ともに互いに楽しくなる、自分自身も喜びの気持ちがわいてきます。

人は生まれながらに仏であります、我が身ながらに尊いことです、生まれながらに仏であるから、生まれながらに自分にそなわった仏心を生かし、笑顔で、やさしさの心で語りかけ、共に人生を楽しく生きたいものです。

蓮ライン