宗派を超えた・やさしいPC法話

先祖供養は親孝行

芦田広道

皆さん日々、ご先祖供養をなさっていますか?そんな質問を私は良くいたします。

すると聞かれた方は大抵、「毎日お仏壇に向かってお線香は欠かさず差し上げています!。」

こう答えられる方が多いのですが、その後私は続けて「その時、心からご先祖に感謝していますか?」と尋ねると、大概の方は固まってしまいます。

朝起きて、お仏壇を開扉し、花、ご飯、水、お茶等を捧げ蝋燭に灯を点し、お線香を捧げ「チーン!チーン!」と威勢良くオリンを鳴らし手を合わせる・・・。だが、そこで殆どの方は何も思わず手を合わせるか、お願い事をしてしまったりするのです。

何故、この国には千数百年もの間、仏教という教えが栄え、皆さん方は日々お仏壇や亡くなった家族のお位牌等に手を合わせるのでしょうか?。

「先祖供養」と聞くと、「宗教」とか「重い」なんて悪いイメージや、「めんどくさい」なんて思われがちですが、もし、皆さんの親の1人がこの世に存在しなかったら、今の皆さんは存在しないように、祖父母、曽祖父母、そのまた・・・。ご先祖様の誰か1人でも居なかったら今の皆さんは存在しないのです。

ですから今のあなたがこの世に存在するのは、全てご先祖様たちのおかげなのです。ご先祖様に「感謝」なのです。その「感謝」の気持ちを表わす意味で毎日お仏壇やお位牌の前で手を合わせるのです。良く良く考えていただければ分かりますが、「お願い事」なんかしなくても、あなたが困っていれば、ご先祖さま達はちゃんと判っています。あなたが毎日「感謝」してご供養していれば、きっと良い方路へ御導きくださる筈です。つまり「先祖供養」とは「先祖に心から感謝する気持ち」なのです。千数百年もの間この国では、親や家族を大切にする心が「先祖供養」という形になって受継がれているのです。

みなさんが仏前に水、焼香、(線香)御食(ご飯)香、花、灯明を供える事を、仏教では六波羅密(ろくはらみつ)と言います。つまり六種供養と言う行なのです。この中にも、それぞれの教えが説かれています。

  1. 水は布施。施しの心
  2. 焼香は精進。仏の教えをひたすら行なう心
  3. 御食(おんじき)は禅定。心の安らぎ
  4. 香(塗香ずこう)は自戒。約束を守る心
  5. 花は忍辱(にんにく)。怒りを鎮める心
  6. 灯明は知恵。迷いの暗闇を晴らす灯り

お仏壇に手を合わせると言う事はご先祖に「感謝」するという気持ちと、自分自身に対する戒めなのです。心から亡きご家族やご先祖様に「感謝」の気持ちで手を合わせましょう。  合掌

蓮ライン