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宗派を超えた・やさしいPC法話
ビジネス法話

人は、
法人は、
何のため、
誰のために生きるのか?
パート2

慧照 

八正道の中の「正業(しょうごう)」は、組織(法人)としての企業自身にも、深く結びついています。

企業は、その存在意義を明確にするために、先ずは、経営理念を掲げます。それによって具現化のために各種の経営機能が構成され、遂行の過程がそれぞれの企業独自に展開されていきます。経営理念で、その企業の生き様は決まる、と受け止めます。

今から40年余り前、身近なところで、あるビジネスマンが事業を興しました。社名は、○○戦略コーポレーション、と名づけました。米国流の経営手法を導入する革新企業を目指していました。ところが、法人登記の際、法務局が、商号に異を唱えました。「戦略という表現は戦争を意味するので認められない。」今でこそ、戦略・戦術・戦闘などの言葉がビジネス用語として行き渡っていますが、半世紀足らず前のビジネス社会ではまだ禁句だったのでしょうか。物の貧しさも併せ持った良き時代でした。それから程なくして、経済成長と企業競争は勢いを増し、企業戦士が賞賛される時代に移りました。市場を制覇することは、戦争に勝つことであったわけです。人をあやめる、訳ではありませんが、戦国時代の覇道を研究したのも成り行きでしょう。徐々に競争激化、何度か不況の荒波が覆うに連れて、企業行動が荒々しくなってきました。そして、それぞれの業界では強者の大手企業が、信じられないような不祥事を、それも、何社も、これでもか、これでもか、と冒し、報道されました。投資事業と虚業とが紙一重の危うい均衡が崩れ、Rショックがグローバル経済を襲いました。今も、混迷の時代が続いています。

そこで、もう一度、前回の成就文、「唯除五逆誹謗正法」(棒読みで、ゆいじょごぎゃくひぼうしょうぼう)を思い起こしてください。

最後の四文字、正法を誹謗することは、経典では仏教をそしることを表わしていますが、ここでは広く、宇宙の真理をないがしろにするという大罪を犯す、と受け止めたいと思います。そのような企業は除かれます。日頃、当たり前に、健全に、企業行動を行なっていけば、世の恵み・利益(りやく)がもたらされるのに、何故、迷い(経営理念を無くした)の世界に捕らわれて、企業の使命を忘れたのでしょう。

幸いなことに、私たちは、その悪を繰り返す輪廻の世界から抜け出すことができるのです。宇宙の真理、といいましたが、一つ、挙げるとすれば、「与えよ、さらば、与えられん。」この境涯(社風)は、私たちの望むところです。