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宗派を超えた・やさしいPC法話

ビジネス法話
「ひたむきに精進する」

慧照 

ビジネス社会では、(さと)りにこだわることよりも、処世に活かす工夫を佛に学ぶ、ということが実務的でしょう。

企業の経営資源を、人・物・金、の三つを挙げて説くことがあります。最初に挙げられた、「人」は人材、人財、と表現して、最も重視されます。また、資源としての「物」は、企業成長・維持に欠かせない、設備の充実を図ることが出来ます。そこで、経営資源投資の力点をどこに置くか?は、企業のコンセプト(理念)に関わる大きな選択です。「人」に置けば、労働集約型のいわば、総合商社型の企業組織を目指すことになるでしょう。「物」に置けば、設備集約型のいわば製造業・装置産業型の企業組織を目指すことになるでしょう。

戦国時代に、労働集約型の組織を目指したのが、甲斐武田軍団だったといえます。「人は石垣、人は城」。築城に腐心(ふしん)して、砦の配置を重視する戦国時代にあって、他国との生き方に比べて、大きな差を感じます。 死と背中合わせに生きる武田武士は、日頃、参禅に励み、胆(たん)を練ったものです。甲陽軍艦によれば、「参禅を嗜むべきことだ、別に秘訣はない。生死(しょうじ)切なる(常に今この瞬間ここに迫っている)ことを思え」とあります。

家長、武田信玄公も参禅者の一人でした。しかし、そこには、武士としての節度があります。師家(しけ)岐秀(ぎしゅう)和尚は信玄公に対して、碧巖録の十巻全てを提唱せず、七の巻でとどめ、置いたのです。そして、述べたのです。「悟道発明ありて隠遁の心なンど出来候へばいかがと被仰」(悟りを得て隠遁(いんとん)する心が芽生えたら如何するのか)と見極めているのです。

ここに、八正道の中の、正精進の教えが表れているのです。日常、謙虚に、正しく努力することだと思量(しりょう)します