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宗派を超えた・やさしいPC法話

ビジネス法話
「正見(正しく見る)、
この正しい道とは何か」

慧照 

ビジネス社会で、八百屋さんの店主と一年間、店作りに取り組んだことがありました。十坪の店舗面積ながら、日商百万円、繁盛店でした。対面販売での売り上げ増は限界に近づいていました。街の八百屋さんが、セルフ販売に転換していいものか?問われました。

駅前の、多くの店舗が入るショッピングセンターの中にあって、地下街は、ほかの食料品・雑貨・小間物店、飲食店などが雑居、賑わっていました。その中に、圧倒的にナンバーワンの食品スーパーも入居していました。このスーパーを研究しなければならない、そう感じました。

研究対象の食品スーパーは、GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)と呼ばれる総合スーパーの食品部門の一(いち)チェーン店舗でした。GMSといえば、商業小売業界では大きな地位を占めて推移してきましたが、その後、栄枯盛衰(えいこせいすい)、様変わり。その店舗自体は健在ながら、経営母体は替わりました。競争に敗れ、他社に身売りされたのです。

実は、この食品スーパーは、商品の質は良く、相対的に他社よりも評価されていました。そして、従業員数は、ほかのGMSに比べて、相対的に多く、そういうことでは、雇用の面では社会に貢献していたことになります。

しかし、ビジネス社会の、企業投資、採算、回収の追及に翻弄される厳しい現実。時代は、効率経営。規制緩和の趨勢(すうせい)のなかで、正規社員の抑制と並行して、非正規社員での補填(ほてん)。雇用環境が徐々に変化してきていました。

最近、ある業種の企業三社の財務データをみる機会がありました。全従業員の社員構成が、そのうちの二社は、正社員を上回って、臨時社員(つまり非正規社員)が多く占めています。そこで、考えてみたいのです。八正道の「正見」のことです。

「見」という文字は種々用いられ、良い意味も、悪い意味もあります。八正道の最初に挙げられているこの「正見」。重要な意味があると受け止めます。企業の経営資源は、人・物・金、だと言う、真理として疑わなかったことが問われているのです。