はちす法話・目次

日にち薬

蓮の花

自分の子供や孫が自分より早く死ぬ、それを逆縁(ぎゃくえん)といいます。お釈迦様のおっしゃった愛別離苦(あいべつりく)のなかでもっとも切ないつらいものではないでしょうか。

世の中そうした逆縁に泣いている人、苦しんでいる人はいっぱいいます。どんな苦しみや悲しみも決していつまでもつずきません。いつか必ず終わりがきます。この苦しみが一生つずくように思えても絶対につずかない。

物事はすべて移り変わっていく。”無常げ”「諸行無常(しょぎょうむじょう) 是生滅法(ぜしょうめっぽう) 生滅滅已(しょうめつめつい) 寂滅為楽(じゃくめついらく)

もろもろの行いは常になく、これ生滅の法であり、生滅にとらわれない境地にいたれば真のやすらぎがある。無常とは、常が無いということで、同じ状態はつずかないということ、これは仏教の基本思想です。

花が咲けば実がなる。そしてその実が土におちて芽がでる。その苗木がやがておおきな樹になりまた花をさかせる。......このように世の中は常に移り変わっていきます。

どんなきびしい冬もやがて春にくるようにどんな暗い夜でもやがて朝がくるように悲しみや苦しみには終わりがあります。だから私たちはいきていけるのです。

日にち薬という言葉があって、どんな苦しみもやがて時間が忘れさせいやしてくれます。愛別離苦の悲しみつらさをいやしてくれるのは月日という時間だけということです。

そしてありがとうの感謝の心でご供養しましょう。ご自分のいきているあかしのためにも。

合掌


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