宗派を超えた・やさしいPC法話

アメリカ禅センターでの体験、
満天の星の下

家近慧純

先日、カリフォルニア州にある曹洞宗の僧院、ソノマ禅センターで一週間の修行生活を体験しました。

このセンターには20歳の学生から65歳位の10名の方々が如法綿密(にょほうめんみつ)に僧院生活を楽しんでいます。

最初の夜散歩した時の光景は素晴らしいものでした。

セコイヤの林を抜けて、ふと夜空を見上げると無数の星が大きく鮮やかに光り輝き、オリオン座にも三ツ星以外に沢山の星に気付きました、宇宙にこれほど多くの星々があるのだとの思いで一杯になりました。

やがて5時、坐禅を知らせる梵鐘の響きが聞こえ、急いで部屋に戻り準備し禅堂に入りました。私の坐る場所は、国宝渡岸寺(どうがんじ)観世音菩薩の巨大な写し像の御足元で、こんな有難いことはありません。

『坐禅は安楽の法門なり』、一同皆静かに正身端坐(しょうしんたんざ)しています。きんひん(歩行禅)は一息半歩、呼吸にあわせてゆっくり歩きます、再び坐禅。

その後全員立ってお経を唱えます、伝統的日本式の読経と英語の読経もありました。

お釈迦様の最後の教え、『自灯明(じとうみょう)法灯明(ほうとうみょう)、よく整えられた自らを()りどころとし、正しい教えを拠りどころとすること』(涅槃(ねはん)経)。静かに坐って身体と呼吸と心を整えることは全ての佛教に共通するものだと思います。佛教は太平洋を渡って欧米に深く深く根付き始めていることをあらためて実感しました。

わずか一週間ではありましたが坐禅修行を碧眼(へきがん)の方々と共に味わえたことは最高の喜びでした。アメリカ禅センターでの体験をご紹介させて頂きました。

                              合掌