はちす法話・目次

仏様は
見てござる
あなたのする事
なさる事
・・お寺には様々な方がお見えになります。
歓迎する人、しない人・・。

でくの坊 

ここは片田舎の漁師町。よそから来た人は目立つ土地柄です。小さなお寺ですが、七福神霊場の看板を揚げているので、地元以外の方が訪れても不思議ではありません。そういう方々があげて頂くお賽銭(さいせん)は貴重な収入源です。有り難くご宝前(ほうぜん)のお花や灯明(とうみょう)代に使わせていただいてます。

困ったことに、そのお賽銭を横取りする人が時々出没するのです。おまけに鍵を壊してくれるので修理代までかかってしまいます。何度か修理しましたが、その度に壊されました。

案じた結論が鍵を付けずに沢山お参りのあった夕方には回収するようにしたのです。それでもうっかりすると泥棒さんに先を越されました。

因みにお賽銭の浄財(じょうざい)は上げた人の煩悩五欲(ぼんのうごよく)の付いた汚いお金。仏様の為に使われて浄化します。そのままもってかれたのでは泥棒さんはみんなの不浄(ふじょう)を背負ってしまうのですよ。

そこで『仏様は見てござる あなたのする事 なさる事』と書いた紙を入れておきました。泥棒さん、改心してくれるかな?・・・ちょっぴり期待を込めて。

結果は私の負け。でも根比べです。いつか仏様の御心が通じますように・・・。

親が子を叱るときに「見つかったら怒られるよ」という言葉をよく耳にします。これっておかしくありません?

誰が見てようが見まいが、悪い行いはしない仏心を皆が持ちたいものです。

合掌

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