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  人の孤独と孤立について

木谷法夫

人間は社会的動物であると同時に孤独な存在であります。このテーマは逆説的ですが、真理であります。

私達は社会の中で互いに助け合いながら生きていると同時に、一個人という生来、孤独な存在でもあるのです。

個人は、各々、"異なる時空で生を受け、そしてやがて異なる時空で死する"という孤独な生き物であります。

我々は、日常、社会と拘わって生存しているにも拘らず、多忙な毎日の生活の中で、ややもすれば、我々の本来の姿を見失い易くなりがちです。

例えば、或る会社員は毎朝、いつもの通勤電車にゆられ、ただただ、自身や家族の生計のため、多少、辛くて不満でも、小市民的意識の基に、同じような労働に日夜,従事し、資本主義社会の要素である私企業に従事して生きているのです。バブル期と言う物質至上主義という人類の後退期とそれに続くデフレ経済と長引く現在に至る不況の基、ある意味で日本人に大いなる反省を促す良いチャンスでもあるにも拘らず内面的な個人の意識改革は殆ど、宗教的見地からも行われておりません。

このような状況では、精神的に迷える個人は、なかなか救われないのではないかと思います。

そのような社会においては、かってドイツの実存哲学者、ヤスパースが喝破したように{真の友を得ようと思ったならば孤独から逃げてはいけない、孤独に足りえたもの だけが孤立から無縁であり得る。}と。

仏教ではこのことを、人間は生来孤独なので、仏を信仰する事によって、孤独の真の姿を認識し、孤立から救われると教えております。

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