おかげさま

輪誉 浩晶

私達は日頃何気なく使っている言葉に「お陰様」と言う言葉があります。

皆さんはこの言葉の意味を考えた事があるでしょうか?辞書で「お陰」を引くと「有り難いと思う助け」、更に「お陰様」と「様」を付けると「有り難い事には」とあります。

ではこの「有り難い」とはどのような事でしょうか?これもまた辞書を引きますと「めったに無い良い物を貰ったり、良い事に出会ったりして嬉しい気持ち」、また「自然と拝みたくなるような感じ、尊い」とあります。

例えば満開の桜の花を見て誰もが「綺麗だなあ!」と思われる事と思います。では何故桜の花を見る事が、感動する事が出来るのでしょうか?殆どの人が「目があるから」と答えるのではないでしょうか。中には「桜が咲いているから」と答える人が居るかもしれませんね。では本当に目が有れば、また桜が有れば見る事が出来るのでしょうか?

私達の目は、目だけでは物を見る事が出来ません。そこにお日様の「光」が、「灯かり」があればこそ見る事が出来るのです。

光の無い世界ではいくら目が有っても桜が咲いていても花を見る事は出来ません。

お日様は朝になれば分け隔て無く私達に光を与えてくれます。「御先祖様」や「阿弥陀様」も同じだと思います。阿弥陀様はいつも私達に、分け隔て無く救いの手を差し伸べて下さっています。

そして「めったに無い良い物を貰う」。そうです、私達はこの大切な命を御先祖様から頂いております。他にもお日様の光り、水、空気、人の優しさ等、知らず知らずのうちに多くの「お蔭様」の中で暮らしております。

「お日様のお陰」「御先祖様のお陰」「阿弥陀様のお陰」。お念仏を称え、「お陰様」の言葉の意味をもう1度考えたいものですね。

合掌がっしょう