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 「彼岸に思う」

明誉  

最近TVのニュースで凶悪事件を聞かない日が珍しいくらいである。しかもそれらの事件の容疑者が幼い子供を持つ若い父親や母親であったりまたは、年端のいかない少年や少女であったりするのだ。

このような事件が多くおこるので、ワイドショーのコメンテーターなどは、経済ばかりを追い求め心の教育をおろそかにしすぎたのだ、と言うコメントをよく聞く。

確かにその通りだと思うのだが、宗教者である私は別の見方をする。高度経済成長により家族の核家族化が進み、家のマンション化などにより居住空間が手狭となり、仏壇が置けなくなったからではないだろうか。日本人は昔から贈り物を頂いた時はまず仏壇に供え、そこから頂くことを習慣としていた。

ある実業家の回想録にこんなシーンがある。

「子供の頃から母親に怒られても何とも思わなかった。でも怒られた後にご先祖に申し訳ないと仏壇に手を合わせられると、ホンマに悪いことしたんやなあと思った」と。我々は昔から仏壇を中心に生活していたのである。仏壇に手を合わせる母の姿を見て、子供は素直に心が成長してゆくのである。

仏壇は高価であるし現代のインテリアには合わないかもしれない。しかしそこから得られる功徳は量りしれない。仏壇のある家には僧侶が月参りやお盆に拝みに来てくれる。我々は仏壇があると言う生活を自らの手で葬り去ってはならない。

合掌





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