無 常

妙純 

今回の東日本大震災による大津波の被害と、原発による二次的災害により、沢山の方々が亡くなられ、行方不明になり、避難せざるをえない被害に遭われました。

御親戚、お友達、お知り合いの方、可愛い動物達等多くの命が奪われ、家々が跡形もなく流され無残な状態となり、現地に行き、遠くまで荒れ果てた現実に言葉を失いました。

その様な状況の中で、つらい思いをしている被災地の方々は絶望状態であると痛感致しております。

この悲痛な思いが続き、次々と体力の弱いお年寄りがストレスを抱え亡くなっており、益々家族の中でも大変な事態となっております。 自然が襲うこの恐ろしさに対して人間の力は無力です。

しかし、日本には古来から伝えられた尊い仏様のお導きがある事を忘れてはなりません。

今迄にも大きな災害や疫病等が発生した時、仏様の力により多くの人を救って参りました。

仏様の力というのは、人の心を強く変化させる素晴らしい力を持っているのです。

この様な時にこそ、仏様の力をお借りして『絶望せず、前向きに考え、希望を持って欲しい』と願います。

仏教に『無常』と言う言葉があります。

物は常に変化しており、同じ状態でないと言う事です。

今、この震災によって心の中がどん底を経験され、とてもつらい状態だと思います。

ですが、いつまでもその気持ちは続かないと言う事です。

自身が心を変え、希望を持てばその後は除々に苦しい状態から離れて、喜びや幸せを迎えられると言う事を信じることがとても大切です。 決してひとりぼっちではありません。仏様がいつもそばについております。

亡くなられた方は戻って来ませんが、仏様におだやかに守られている事を信じて下さい。

悪事を働いた訳でない、長い間正直に生きてきた多くの善意なる人達を仏様は見逃す筈がありません。

この様に悲しみが深い程、復帰する力も大きく跳ね返ります。

私が毎日叩いております木魚に何と良く似ております。強く叩くと強く跳ね返り、弱ければそれなりに返ってきます。

ひどい被害に遭われた人同士お互いに手をたずさえ又支援して頂ける多くの人と輪を作り、強く跳ね上がり必ず復帰しましょう。

戦後の日本は荒廃からの奇跡的復興でした。世界の人々はその日本を尊敬のまなざしで見てきました。奇跡はまだ可能です。

合掌


妙純 

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背景画像 円空仏・東山白山神社