人として生きること

古風土近江万葉人

みなさん、それでは御法話をはじめさせていただきます。何を皮切りといたしましょ うか。現在は、田植えも終わり、田の方も一区切りがついたことと思います。

4月はどんなことが、社会を賑わしましたね、社会面では、科学分野で「スタップ細胞」の小保方さん、海外では、韓国のセォール号の沈没船事故などが、私の心の中に深く残っています。隣の国で、300名あまりの前途ある高校生の方がなくなられました。船長が乗客を放り出して、逃げ出したとか、責任ある地位の方の無責任な行動で、多くの方が亡くなられた、本当に痛ましいことです。哀悼の意を感じざるを得ないことでした。

 

考えてみますと、私たちも、いつ事故や、病気などで、どういう厄災を被るかわからない身であることに、改めて気ずかされるのであります。

 

今日は、いきなり難しい話に入るのではなく、まず、「人はどう生きたらいいのか」と言うことを考えてみたいと思います。

 

仏教では、その点、どのようなことを、説いているでしょうか。

 
唐の詩人 白楽天  杭州の名僧 道林和尚
       
「悪いことをするな いいことをしろ」
       
諸悪莫作(しょあくまくさ) 衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
 
-----------------(七仏通戒偈)
 

戒・・・真宗では、在家仏教の観点から、戒律は言わないが、仏教では、釈迦の教えを守るため、教団の秩序を守るため、僧侶の仏教の勉学のため、多くの戒がある。ここでは、戒め(いましめ)と言ってもらっていいのではないだろうか。そうした「いましめ」の中に、「うそ」をつくな・・・というのが、あります。

  

今の私たちの生活の中で、嘘はつかないで生きている人はいるだろうか。みなさん、どうです。たとえば、家族や身内に、「がん」になったとき、正直に言えるでしょうか。昔、黒木憲さんという歌手がおられましたね、私の記憶の中では、「スター千夜一夜」という番組の中で話されていたことですが、ある医者さんから、お父さんの癌を告知されたとことを、思い出として述べておられ ました。余命幾ばくもないと知らされたときのことです。お父さんの方が、悟っておられたのでしょうか、憲よ、お医者さん、どういっていた素直にいいました、お父さん、あんた、もう先が短くなったといってたよ。そうか ・・・と、言ってました。まもなく、亡くなりました、しんみり語っておられました。

 

これは、これで、一つの親子のつきあい方です、私たちが、口を挟む話ではありま せん。私たちに、こういう親子のつきあい方ができるでしょうか。まずいって、不可能です。

去年と一昨年、父と母が大病を患いましたが、病院からですが、「明日、ご家族にお話がありますが、都合がつきますか」といわれたときは本当に、「ひょっとしたら」・・・はっきり言って、穏やかではありませんでした。「もしも」ということが、頭の先に立ちました、どう告げようか、悪い話なら、本人には、「うそしか」つけない。

 

真実を告げて相手を絶望させるより、嘘をついてでも、相手を楽にしてやりたいと思う。それが、人情ではないか、そういう考え方もありますね。

 

嘘をつかないという努力をするより、嘘をつく必要のない生活が大事なのかなと思います。癌になった時でも、親子、夫婦でしっかりと真実に向き合い、二人で耐えていくことができるのではないでしょうか。普段から嘘をつく必要のない生活をしようと努力するのが、大切なのではないだろうか。こう考えると、悪いことをするな・・・悪いことをする必要のない生活をする生き方をしろ・・・そう感じるのであります。

 

これも、仏教の一つの考え方なのだと言うことです、単にこう書かれていると言うことではなしに、深い意味があると言うことを考えねばならないと言うことです。

   

それでは、親鸞聖人の説かれた「教行信証」の中にも、お念仏を頂かれたかたが、どういう風に生きられるかを書かれたところがありますので、それを皆さんと考えてみたいと思います。

無量寿経

「聞其名号信心歓喜乃至一念」

真実の信心について考えてみると、この信心には、「一念」ということがある。「一念」という言葉は、阿弥陀様によって信心が開き起こされる一瞬をあらわす。

 
信心・・・阿弥陀様が、本願の力によって、私たちに与えてくださったもの
歓喜・・・信心を頂いて、身も心も躍りあがるように喜ぶ有様を表現する言葉
乃至・・・多い、少ない・・・ものを問わないもの
一念・・・裏切ったり、背くものではない・・・迷いなく阿弥陀様を信じる信心
 
「10種の利益」
①冥衆護持 人の目に見えない尊い存在に守られる利益
②至徳具足 この上ない功徳がそなわる利益
③展悪成善 悪に気づくことが他力による救いとなる利益
④諸仏護念 阿弥陀仏以外の諸仏によって守られる利益
⑤諸仏称賛 阿弥陀仏以外の諸仏によっても称賛される利益
⑥心光常護 阿弥陀仏の光に照らされ、守られている利益
⑦心多歓喜 毎日の生活で、多くの喜びがあふれ出てくる利益
⑧知音報徳 阿弥陀仏の恩に気づき、報いようとする利益
⑨常行大悲 仏の深い慈悲を他人のために実践できるようになる利益
⑩入正定聚 浄土に生まれ仏となることが約束された人の仲間になる利益
  

以上の利益があるわけですが、真宗の利益は、お念仏をいただく、喜ばせていただける身を喜ぶ生活をすると言うことであります。

 

南無阿弥陀仏は、如来様の本願のみ教えに呼び覚まされて、如来様の智恵と慈悲こそ、私の人生のまことのよりどころときずかせていただく。「お念仏を申す生活」だといえるのではないでしょうか。

念仏 願い事が叶う お金が儲かる ×

 

人間の存在は、非常に弱い存在である、あくまで自分本位にしか生きられない自分に着ずこと

 

罪深い自分に気づくとき、少しでも如来様のみこころにそいたいとつとめる生活

 

お念仏を通して開かれる

私自身が、いかに罪深い人間であるかを知らされることによって、さらに悪を犯さないように、できるかぎり身を慎み、お互いにいたわりあいながら行きようと努めるようになる、それによって充実した日々を送らせていただけるようになるのです。法話を終わらせていただきます。


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