古風土近江万葉人---法話4

古風土近江万葉人

みなさま、おはようございます。今年、はじめてお目にかかる方には、改めまして、おめでとうございます。 どうぞ、今年も宜しくお願いいたします。

 

正月の三日の日に、五ヶ寺の五親会の新年会があり、今年の報恩講の日程などの話し合いを行いました。早いもので、この歳になりますと、一年の短いことを痛感いたします。

   

親鸞聖人が、撰述なされた「教行信證 」の中に、真宗七高僧のお一人である龍樹 菩薩のご本に『十住毘姿沙論』が有りますが、こんな「文句」が出て参ります。

 

『初地の菩薩の姿、かたちはどのようなものか』との問いに対して、『七つの相がある。堪忍し争いを好まず、心に喜びが多いこと。常に信心を喜ぶこと、人々に対する悲しみの心を持ち、怒りの心が少ないこと、これがその相である』

 

初地とは、「歓喜地」(かんぎじ)ともいい、真実信心の念仏者が、この世に於いて得る「正定聚」(しょうじょうじゅ)の位のことであり、往生が定まった「方々」のことであります。

 

簡単に申しますと、「お念仏」を喜び、「お念仏」を「行」として喜び、生活する人の姿を云うのであります。

 

親鸞聖人が、三十五歳の時、越後に流されてから、これを契機として、東国に於いても、念仏の同朋をご教化され六十歳にいたるまで、伝道活動は続くのであります。

 

最初に流罪にあわれた時は、どんな心境の面持ちで有られたかを考えて見ますと、「何故、念仏者が、罪を受け、流罪にあうのか」と「怨みの心、怒りの心」であられたかを考えるのであります。

 

しかし、聖人はこうも考えられるのであります、「これ師教の恩致なり」と立場を百八十ど転回なされるのであります。ある本には、「仮令身止(けりょうしんし) 諸苦毒中(しょくどくちゅう) 我行精進(がぎょうしょうじん) 忍終不悔(にんじゅうふけ)」というお経の文句を彷彿とさせるものがあります。今の言葉に訳しますと、「道を求めて、例え身は苦難の毒に沈むとも、願いはたさんその日まで、忍び励みて悔いざらん」と言う意味であります、「法蔵菩薩」のお姿を親鸞聖人の姿に重ねることができるのではないかと思います。 結果を嘆くより、前向きに生きていこうとする信号ではないかと考えるのであります。また、ある学者・山折哲雄さんの書物には、『教行信証』には「無常観」を感じされる「もの」が出てこない、弥陀の慈悲に生かされるという自分の信仰の「よろこび」を謳(うた)ったもののであるとも云われています。

 

今の時代は、「格差社会」、「無縁社会」と言われ、背筋が凍り付く事件、事案が絶えません。

私も「高齢者」の域になり、読む本も変わってまいりまして、昨年こんな本を買いました。『賢く老いる生活術 』という本です。

こんなことが書いてありました・・・「おばあちゃん子は長生き」という仮設の箇所に、おばあちゃんに育てられた孫は死亡率が低いというデータがあります。(中略)おばあちゃんは、子どもを生めない代わりに、孫の世話をするようになります。おばあちゃんは、自分の生んだこどもより孫がかわいいのでしょうか。なめるようにして育てます。事故が起きないように常に眼を見張っています。孫が元気に育つように気配りをした結果、子孫繁栄につながっていくのです。おばあちゃんだけではなく、おじいちゃんも負けてはいられません。このように、愛情を一杯に注がれた子は、幼いときから家庭の温もりと家族のよさを知ると言われています。

 

今の時代、色々な家庭の事情もあると思いますが、おじいちゃん子、おばあちゃん子、それぞれに家族の愛を受けて育ったことを忘れはならないと思います。

 

私達人間は、束ねて言えば、「おじいちゃんから、おばあちゃんから孫」に至るまで、如来様の「弟子」、即ち「佛の子」であります。如来様を「おやさま」とも申します。

 

私も皆さまとともに、「佛の子」として、「念仏」させていただける身を喜び、「地域」で、「今年」もともに、「明るい一年を過ごせる」ことを願っています。

最初に申しました、・・・

 

『初地の菩薩の姿、かたちはどのようなものか』との問いに対して、『七つの相がある。堪忍し争いを好まず、心に喜びが多いこと。常に信心を喜ぶこと、人々に対する悲しみの心を持ち、怒りの心が少ないこと、これがその相である』

 

楽しいことより、苦の方が多い人生は誰しも同じであろうかととも考えます。難しいことではありますが、ともに、念仏させていただける喜びを味わい、笑顔で明るい「暮らしを心がけたい」ものです。ご正忌報恩講の法話とさせていただきます。本日は、よくお参りを頂きました、これから後、母屋の方で「内佛の報恩講」を行いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


■皆さんのご意見を見てみる




地域別・地霊園ナビ


ごりやく・願掛け・参詣


はちす会推薦・永代供養墓


仏教格言毎日一言


群馬県安中市


お釈迦様に帰ろう

pagetop


© hachisu-net.com