宗派を超えた・やさしいPC法話

ただ我一人(いちにん)のみよく救護(くご)()

村上了山 

寶海梵志(ほうかいぼんじ)の願に云く
「我れ未来世の穢悪(えあく)土の中に於いて當に作佛する事を得べし
即ち十方浄土より檳出(ひんずい)せる衆生を集めて我れ(まさ)に之を度すべし」と誓い給き 此の娑婆世界の一切衆生は十方の諸佛に抜き捨てられしを、釈迦一人許して (たす)けさせ給ふを唯我一人と申す也
 (松野殿御消息より)

遙か遠い過去に、珊提嵐(さんだいらん)國という国に無諍念王(むじょうねんおう)といわれる王が居られた。

王には千人の王子が居り、またこの国の第一の大臣を寶海梵志といった。

王、王子もふくめ国民は皆、寶蔵如来という佛に帰依し、浄土での成仏、すなわち浄土 に於いて佛になることを願ったのだが、寶海梵志大臣だけは、この娑婆(しゃば)世界で佛となり、一切衆生の師となりたいと寶蔵如来に願った。

この娑婆世界という処は、他の世界より追いやられた罪人が集まってくる(けが)れた世界= 穢土(えど)である。この娑婆はいわば大罪人が死ぬまで監獄に入れられているのと同じであって救われたくても救われない。それならばこの世ではなく浄土での成仏を王や王子達が願ったのも無理もない。

一人この娑婆世界での成仏を願った寶海梵志は「私は未来世、この穢れた世界である娑 婆世界で佛となりたい。そしてこの世界に追いやられた衆生を救い、皆この穢土で佛とな ってほしいのだ」と願われ釈迦如来となられた。

これを、お釈迦様は“唯我一人のみ能く救護を為す”といわれたのだと日蓮聖人はお手 紙の中でお話しをされたのです。

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