宗派を超えた・やさしいPC法話

「心の生まれ変わり=輪廻」?

脇領至弘  

「亡くなった方の霊魂が四十九日間で生まれ変わる」という輪廻(りんね)説。 回忌法要や、お施餓鬼、お盆の行事も、この考えに基づいています。

しかし、同時に、仏教は「心の生まれ変わり」も説いてきました。
この四十九日間で、遺族や近しかった人の'心も生まれ変わる'と言います。

それは、時間が経ち、記憶が薄れて行くという事ではありません。
新たに、亡くなった方との心の交わりや思い出を作って行くという事です。

仏教では、本当に苦しい時、自分を助けてくれるのは、「生まれつき誰もが持っている'気づきの心'」と言い、これを'ほとけ'と呼んで来ました。

悲しみの葬儀を迎える「強い心」。 初七日あたりから普段の生活を送ろうとする「落ち着きの心」。 四十九日の'全ては変わり行く'という「気づき」。

これらは「不動明王の心」「釈迦如来の心」「文殊菩薩の心」に喩えられて、私たちがピンチの時に自然に起き上って、'心を生まれ変わらせる'と言います。

では、なぜ、'生まれつき誰でも'この'ほとけの心'を持っていると
言えるのでしょうか? 仏教では、「生まれの苦しみ」と答えて来ました。

赤ちゃんは、お母さんのお腹から外に出る時、苦しんで大声で泣く事で、息を吸い込む事を覚えて、初めて生きて行けるようになるのだそうです。

仏教は、これを最初で最大の苦しみと言って来ました。記憶になくても、私達はこれを経験しているので、その後の苦しみを乗り越えれると言うのです。

この苦しみを乗り越える'ほとけの力'が、誰にも'生まれつき備わっている'事を仏教は「如来蔵(にょらいぞう)」と説き、「誰の心にも仏がある」と言って来ました。

近しい人が亡くなることは、大変悲しい事ですが、この時にしか得られない事もあるようです。

法事法要は、私たちがこうした事に気づくように、亡くなった方が プレゼントして下さっているのかもしれません。

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