僧侶の派遣は明確なお布施の「はちす会」
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気づく

西本 親永  

一人の少年がいました。

彼は物心ついたときから、父親に違和感を感じていました。 抱いてもらったり遊んでもらったりした記憶もなく、 いつも不機嫌な父親を見ていました。

やがて豆腐屋を継ぐことなく、彼は家を出て行きました。

彼は働いて、結婚して、家を建てました。

突然不幸が舞い込んできます。

彼とその妻は病気を患い、お互い入退院を繰り返します。 突然親戚から連絡があり、母親が認知症だと知りました。 父親からは何も連絡はありませんでした。

彼は家に帰り父親を責め立てます。どうして... 父親は言いました。 「かあちゃんが、あの子には絶対わたしがぼけたことはいうな」 母親は認知症になり始めた自分をわかっていました。 父親は母親との約束を守ろうをしていました。 でも彼は父親をなじり、言ってはいけないことを言ってしまいました。 「お前がなればよかったんだ」

彼は母親を引き取りましたが、介護する妻が倒れ、彼が倒れ施設に入所しました。

母親は施設の方々にかわいがられ、落ち着いた生活を送れるようになりました。

彼は久しぶりに酒をもって家に帰りました。 彼は父親に母親の現状を伝え、何年もの母親の介護の労を労いました。

父親は泣きながら言いました。 「かあちゃんはあんたを本当にかわいかったんやって。わたしもあんたをかわいいんやって。わたしはまともな親じゃないけど、子供がかわいくないわけがないんや。」 彼は父親が泣いている顔を初めて見ました。

彼はもう気がついていました。ずっと前から。 愛すべき両親に育てられ、多くの方々のお陰様で生きてこれたと。

彼は、両親が拝んでいた仏様に手を合わせることに違和感はなくなっていました。

生かされていることに感謝している彼は、こころの幸せを手に入れたようです。

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  僧侶の派遣は明確なお布施の「はちす会」