他人のあやまち
自分のあやまち

照智一生

人は他人のあやまちを指摘したり、批判することは得意です。人の行いはとくに気になるようです。しかし、人間の判断は人それぞれによってまったく違っているものです。生まれた環境や家族や国によっても違って来ます。ですから、人を批判したり、判断することは禁物です。

それに、自分の心を清らかにする仏教の目的のためには逆効果になります。うわさ好きの人、人の批判ばかりする人は皆から嫌われるだけです。人の行為の善悪判断ばかりして自分の苦しみを増やす必要はありません。

仏教では他人を直すことはしません。しかし、自分を直すことはできます。

人の悪口を言い、人を批判をすることは天につばするようなもので、すべて自分に振りかかってくるのです。また、他人を変えようとすることは、海の水を掻い出すようなものなのです。そんなことは不可能です。

人はただ、自分のこころの状態を観て、これを徐々に清らかにするように心がけるべきです。自分の心の中に生まれる、欲、怒り、嫉妬、怠け、などを観ながらそれを取り去ることです。

自分の行動について鏡を見るがごとく良いか悪いかを見分けることです。ありのままの心を観察すると、徐々に自分で自分の心をだますことなく、自我という殻が破れるようになり、それによってすべての苦しみを乗り越えられるのです。


<ダンマパダ 50>

他人の過失を見るなかれ。他人のしたこと、しなかったことを見る必要もない。 ただ、自分が何をしているのか、していないのかを観察せよ。


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