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宗派を超えた・やさしいPC法話

仏様のまなざしで

諦譽

私の住んでいるこの町でも、秋が深まると、たくさんのアキアカネという赤トンボが飛ぶようになります。

トンボと言えば、極楽とんぼという言葉がありますが、あまり小さいことは気にせず、のんきに生活している人のことをいいます。高いところを悠々と飛ぶ姿から、このように喩えるようになったのでしょう。この極楽トンボのトンボとは、どうやらアキアカネではないかと言われています。

トンボは不思議な生物で、トンボの子どもの頃は皆さんもご存じのヤゴという生き物です。ヤゴは、姿も形もまた住んでいる所も水の中で、トンボとは全く違う生き物のようです。ヤゴ自身もまさか自分が大きくなると、羽根が生えて空を飛ぶことができるなんて、思いもよらないかもしれません。これも、人間の目で見ているから、ヤゴが成長するとトンボになるのだなということが解ります。

私たち人間も、この人間という目だけで見ていると、自分に見えるものしか信用しないと、自分たちが亡くなった後、どうなるのか、極楽が本当にあるのかないのか、仏さまはいるのかいないのかということが、見ることができない、信じることができないのではないでしょうか。都市化が進み、便利な世の中になればなるほど、私たちは自分の目で見たものしか信用しない、信じることができない傾向にあるような気がします。

私たちが死んでしまった後どうなるか、お浄土はあるのかないのか。仏さまは本当に存在するのかどうかということは、人間をはるかに超えた存在である、仏さまの目で見ていただければいいと思うのです。ヤゴがトンボになるように、私たち人間は、仏様やお浄土というものを見ることができなくとも、仏さまのまなざしで見ていただいた事を信じる事はできます。即ち、お釈迦様の教えを信じ、仏様に手を合わせることができるわけです。

                              合掌