「はじめまして」龍幻法話-1

「はじめまして」

龍幻

はじめまして。

今回は自己紹介も兼ねてお話させて頂きたいと思います。

私が僧侶を志したきっかけは幼少の頃に遡ります。

父方の菩提寺では法事が終わると必ず住職がたくさんのお話をして下さいました。

遠く南国にある涅槃仏や、仏様のおわした天竺という国、そして遥か西方にあるという極楽浄土。それらの話に夢を紡ぎ幼少時代を過ごしました。

年齢を重ねていく中でふとこのように考えるようになりました。

私という存在は、たとえ生きている間に立派な業績を残し人々に賞讃されようとも、いつかはたった独りで死んでいくものではないか。当たり前といえば当たり前の事実に直面して何とも表現できぬ虚しさに襲われたことを思い出します。

そんなときに仏教の開祖である釈迦牟尼世尊のお言葉に接しました。

釈尊は私が悩んでいるその当の問題を見事にに乗り越えておられました。四苦八苦を逃れ得ない私たちだからこそ、真に自由に人間らしく生きられるのだ、そのように私は仏の言葉を信受し、仏の弟子として人生を歩みたいと願うようになりました。

さて仏教の教えは八万四千の法門、様々な教えがまさしく百花繚乱の如くでありますが、その基本は死という厳しい現実に対してどのような心で対処すべきかを教えるものです。

死を始めとする苦悩をやわらげ、よりよくそして力強く生きていくことを私たちに示してくれます。身近な方、大切な方の死に直面するとき、私たちは否応なくその厳しい現実の渦中に投げ込まれます。

釈尊は死は誰もが避け得ぬ現実であり、無常の道理を理解して心安らかに死を迎えることが最良であるとの言葉を残しました。

仏道との出会いはまさしく貴き結縁であります。

皆さまもご縁のあった教えより貴き仏道に入り、いつかは真の心の安心である悟りの頂上へと至って頂きたいと願う次第であります。

仏法と皆さまとの結縁となるべく、私も精進して参りたいと考えております。

合掌




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