「命の供養」釋青蓮法話-1

命の供養

釋 青蓮

「愛別離苦」その心の内を言い表すことは出来ません。

愛する人への想いの深さに言葉は失われるもの。

葬儀以来、中陰を経て四十九日法要の頃には少しの安堵感といくらかの笑顔も見受けられるように思われます。

法要の読経に続きお話をさせていただきますが最も話す機会の多いテーマが供養についてです。

故人様を偲び僧侶である私たちが読経することも大切な供養のひとつでもありますが、真の供養は御遺族のお一人お一人がその身心に功徳心を養い、いまを生きることではないでしょうか。なにも平生往生の心構えで毎日を過ごしていただきたいと言っているのではありません。

仕事を持つ身なら懸命に仕事に励み、主婦であるなら懸命に家事に励む、それだけでいいのです。そして忘れてはならないことが一つあります。感謝です。"ありがとう"という言葉を出来るだけ多く使っていただきたい、口癖のように。

懸命な姿と感謝の心、この二つからはいろいろなものが生まれてまいります。

四十九日法要を終えると百ケ日法要を迎えますがこの法要は故人様が御先祖になられる日でもあり大切な法要なのです。

私が思うには、このような法要の時、その節目節目に皆様方のそれまでの懸命なお姿とそのお心を故人様にお見せすること、それこそが真の御供養となっていくのではないでしょうか。

いまを生きる命ある皆様方と先祖をつなぐもの、それが本来の供養のあるべき姿と思われてなりません。

合掌


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